カフェギャラリーHakmokranのAさんが、その古民家とともに譲りうけられたナニヤカヤの中に、この金銭出入帳もあって今、カフェの一隅にさりげなく展示されている。
そのたっぷりとした墨跡が眼に心地よく、写真を撮らせてもらった。
高々100年少し前、日常生活に筆文字があった。
生活に溶け込んでいたのだろう、見事に書体が使い分けられている。大小の文字の書き分け、そのバランス感覚、美的センス・・・・「う~ん」と、感心するばかりだ。
書家や学者ではなく、普通の商人の手によるものだ。もちろんそれなりの教養はあったのだろが、他人の目を意識したものではなく、単に日常の記録として書かれている。まあ、普段着の文字である。
和紙と墨と筆・・・100年経ってもくっきりと、まるで昨日書かれたように(ちょっと言いすぎだが)鮮やかだ。今ならさしずめコピー紙にインクか・・・・・100年後・・・・読めるだろうか。
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by yamadanosu
| 2013-06-02 05:49
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